性感染症の検査と治療

セックスオープンの時代に、性感染症を予防と治療することは大事です。

性感染症の種類

近年、若い世代に無防備なセックスの感染症が増えています。特に複数のセックスパートナーを持っている女性は感染されやすくなりますので注意を要します。

クラミジア感染症
近年、クラミジア感染症は急増しており、男女ともに最も多い感染症となっています。クラミジアという微生物によって感染して起こる病気で、女性の症状はおりものの増加、不正出血、下腹部痛、性交痛などがありますが症状がひどくないために放置されやすくなります。無症状の場合もありますのでそのまま放置すると、子宮頚管炎、上行感染による子宮内膜炎、卵管炎、卵管狭窄、卵管閉塞、卵管周囲癒着、骨盤腹膜炎、肝周囲炎を起こすこともあり、不妊症、流産、早産の原因となります。
淋病感染症
淋菌感染症は淋菌が原因です。感染者とのセックスで生殖器に感染するほかオーラルセックスで口、喉にも感染します。女性はほとんど無症状ですが膿のようなおりものの増加、子宮頸管炎が目立ち、たまには尿道炎、排尿痛があります。クラミジアと淋菌の感染が似ていますので一回の培養検査が両方の結果がわかります。飲み薬による治療が基本ですが骨盤内炎症が起こったら、注射することもあります。
梅毒感染症
梅毒トレポネーマという病原体が原因で、感染者とのセックスによって感染されます。感染後の治療がなければ3週、3ヶ月、3年、30年と症状が進行します。無治療のまま妊娠すると流産や死産が起きやすく、赤ちゃんが先天性梅毒になる可能性があります。梅毒はHIV感染との合併することが多いですので、梅毒が見つかったらHIV感染の検査も受けましょう。
性器ヘルペス感染症
ヘルペスウイルスによって感染して起こる病気で、感染後は一週間くらい、チクチクに外陰部に米粒大の水泡ができ、ピリピリとした痛みを感じます。それがやぶれると、潰瘍になります。たまには歩行困難になるほど激しく痛みがでます。治療後にもヘルペスウイルスが体内の神経節に長く潜伏し、過労、寝不足、ストレスなどにより、免疫力が落ちたら、また再発になります。特に年配の方と化学療法を受けた方にはよくかかる病気です。
尖圭コンジローム
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染による性感染症です。男性の場合も、女性の場合も、性器や肛門のまわりに先に尖った小さいイボがたくさん出てきます。そのままにしておくと、イボが徐々に大きくなりながら数を増やし、外陰部から膣前庭、膣内と肛門のまわりまでに徐々に広がります。かゆみや痛みはありませんのでほっておいた患者が多いです。ヒトパピローマウイルス(HPV)は約100種類以上があると言われています。その中で、ウイルス6型と11型の感染があれば、尖圭コンジローマになります。16型と18型が感染すると子宮頸がんの原因になります。尖圭コンジローマの治療法は小さくて少数のイボでしたら、まず軟膏を塗って、約16週を治療します。少なくとも体積は小さくなりますが、もし効果がすくない場合に、レーザー、電気メスか冷凍で焼き切って、手術して、切除することになります。
尖圭コンジローマは完治しにくい病気で、再発しやすいですので治療を中断せず続けることが大切です。しかし、治療しても完全にウイルスを除去することはできません。繰り返す再発することが多く、何度も何回も外来で治療を受けなければなりません。妊婦が感染したら、分娩時に赤ちゃんをうつりますので注意が必要です。幸いに最近は予防的なガダシールワクチンの注射が出来ていますので、是非予防注射を受けてください。若い方(12歳から16歳まで)には市の補助があり、無料の注射が受けられます。それ以外の方は自費になります。勿論、男性の方も注射を勧めします。
HIV感染、後天性免疫不全症候群(AIDS、エイズ)
性行為感染症の中で一番怖い病気でしょう。HIVは性行為の接触感染によって引き起こされる病気で、治療しなければ、ウイルスは増殖を続け、身体の免疫機能はつぎつぎに破壊され、低下になります、その結果、エイズになり、免疫不全の状態に陥り、身体の抵抗力が弱くなることによって、様々な真菌、細菌感染症や悪性腫瘍および神経障害などを合併して、やがて全身が衰弱になって死に至ります。近年HIV感染者が増加しています。いまでは早期発見、早期治療すればHIV感染を食い止めることが可能でエイズ発症する前にHIV感染をちゃんと治療すれば死に至ることは極めて少なくなりました。

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ただし、17:30~18:00の時間は注射のみ。
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